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STORY[第1話〜第13話]

第1話「あかい星にて」

国連の火星観測基地で6カ月間の宇宙生活を体験するため、コズミック・カルチャー・クラブの生徒たち16名と引率のエリザベスが火星に到着。到着を歓迎される生徒たちだが、そのとき緊急事態が発生。基地周辺で、正体不明の青いSPTが3機のSPTと戦っていたのだ。3機のSPTは基地を攻撃し、子供たちは6名を残して全員が死亡。生き残った者たちは地下へと逃げ延びるが、そこへ現れたのは先ほどの青いSPTのパイロット・エイジだった。

第2話「彼の名はエイジ」

グラドス星が地球を狙っていることを知らせるため、やって来たと語るエイジ。しかし生き残った者たちは異星人の存在自体理解しておらず、エイジの言葉も信じようとしない。そこへ、3機のSPTが再び襲来。その指揮を執るゲイルは、グラドスへ戻るようエイジを説得する。ゲイルにとってエイジは、恋人・ジュリアの弟だったのだ。だがエイジは自らを盾にして基地を守り、その姿を見たアンナの心にかすかな信頼を芽生えさせるのだった。

第3話「その瞳を信じて」

帰投したゲイルは追撃隊長の任を解かれ、後任には非道なゴステロが就くことに。一方火星基地では、隊員に尋問されたエイジが闇に葬られた月着陸計画・X計画について語っていた。その計画で行方不明になったパイロットのケン・アスカとグラドス人の間に生まれたのが、エイジだったのだ。グラドスは地球支配のため、米ソを衝突させる計画を進めている……一刻も早く地球へ伝えようと焦るエイジを、隊員たちは独房に入れるのだった。

第4話「心のこしての脱出」

ゴステロの猛攻を退けたものの、核反応炉を暴走させたことで国連基地は崩壊。この場で敵をひき付けるというエイジを残し、一同は車で米軍基地へ向かうことに。しかし子供たちは、エイジを一人残して行くことに後味の悪さを感じていた。その頃エイジは、ゴステロ隊の再襲撃を受けることに。エイジはゴステロの部下・ガステンを捕えて人質にし、退却を要求。しかしゴステロはガステンの命など全く意に介さず、攻撃を続ける。

第5話「まもられても,なお…」

子供たちの乗る車を、地球人掃討を命じられたゴステロの部下・ロベリアが追撃。しかし危ういところでエイジに救われ、一同はアメリカの観測ステーションに一時身を隠す。そこへ、目的地である米軍基地からの通信がかすかに入り、一同は希望の光を感じるのだった。一方ゴステロは、ガステンを殺したのはエイジだとロベリアに告げると、基地へ向かおうとする地球人を一人ずつ射殺し始める。まるで、人殺しを楽しむかのように……。

第6話「とり残されて」

ようやくたどり着いた米軍基地は、一同の目前で核ミサイルによって火の海と化した。ゴステロは生き残った地球人の掃討をロベリアに命令するが、標的の中に子供がいることにロベリアは躊躇いを隠せない。一方エイジは、敵の注意を自分に向けるためにゴステロの非道なやり口を非難。これを聞いたロベリアは、ガステン殺しがゴステロの仕業だと知る。その頃子供たちは、かすかな希望を胸に核シェルターのある基地地下へ向かうが……。

第7話「血はあかかった」

2つの大国にミサイルを同時に撃ち込み、報復による共倒れを狙う——グラドス本隊は火星での実験を終え、ついに地球への侵攻を開始する。ゲイルは再びエイジ討伐の任務を命じられるが、これを知ったゴステロはゲイルの部下と入れ替わり、討伐隊に潜入。彼は自らの部下殺しが公になる前に、ゲイルとエイジを殺すつもりなのだ。一方、生き残った子供たちはエイジのシャトルで火星を調べるが、ソ連基地にも生存者はいなかった……。

第8話「彼の叫びに応えて」

無人観測基地の子供たちを守るため、エイジは追手のゲイル隊と対峙。ゲイルの口から兵士殺しの罪を着せられていることを知ったエイジは、己が無実を主張する。が、これに慌てたゴステロは突如ゲイル機を攻撃し、さらにもう一機を撃墜。だがゲイルは意識を失う直前、「ゴステロを殺すな」とエイジに告げる。エイジの潔白を証明するには、ゴステロの証言が不可欠なのだ。だがゴステロは、動けないゲイル機を執拗に狙い続ける……。

第9話「生きる道を求めて」

負傷療養中のゲイルの許可を得て、カルラ少尉が出撃。一方エイジは、ゴステロを——初めて人を殺めたことに苦悩していた。それを察したエリザベスは、エイジ一人が戦うことに限界を感じ、皆にSPTの操縦を教えて欲しいとエイジに頼む。エイジは子供たちと訓練を開始するが、そこへカルラ隊が強襲。空と地上から挟撃され追い込まれるレイズナーだが、エイジはどうしても相手を殺すことができず、自ら武器を捨ててしまうのだった。

第10話「エイジ!?と呼んだ」

なぜ武器を捨てたのかデビッドに問われるも、何も答えないエイジ。そんなエイジに、エリザベスは地球への報告書を作るよう勧める。一方SPTの戦闘を通じて互いを認め合ったデビッドとロアンは、過去のエイジの戦いを基に訓練を開始。そこで二人は、エイジが武器を捨てた真の理由を知るのだった。その後シモーヌとアンナが作ったシチューのおかげで、初めて打ち解けるエイジと子供たち。そこへ、雪辱に燃えるカルラが強襲を掛ける。

第11話「地球の艦が来た!」

エイジたちを追い込みながら、突如撤退するカルラ隊。不思議がるエイジたちだが、そこに米軍基地を呼ぶ通信が! 米軍定期輸送船・アストロホークⅡの電波をキャッチしたエリザベスたちは、異星人の介入によって米ソ両軍の基地が壊滅したことを説明し、救助を要請。これを聞いた隊長のダニー少佐は、ともかく異変を確かめるためシャトルで火星へ向かう。ところがアストロホークⅡとシャトルは、カルラ隊に包囲されてしまった!

第12話「さよならの赤い星」

今宇宙に出るのは危険だというエイジの言葉を信じ、火星に残った一同。その言葉通り、グラドスはアストロホークⅡを襲撃。ダニー少佐は自ら艦を爆破させ、駆けつけたエイジたちによって救出された。その後少佐はエイジの報告書で全ての事情を知るが、それでもエイジを理解しようとはしない。エイジに銃を突き付けた少佐は、現在接近中の宇宙軍まで送り届けるよう強要。しかしその場の全員が、エイジと共に行くことを選ぶのだった。

第13話「宇宙にむなしく」

ゲイル隊を振り切り、地球へと向かうエイジのシャトル。と、そこへ火星調査の任務を帯びた米軍艦3隻が現れた。少佐はシャトルの収容と進路の変更を要請するが、艦長は少佐の話に耳を貸そうとせず、要求を拒否。結局艦隊は火星への軌道上でゲイル隊と出くわし、殲滅されてしまった。続いて現れたソ連の艦は、シャトルの受け入れを許可。大喜びする一同だが、ソ連軍はエイジと少佐を拘束。そこへゲイル隊の激しい攻撃が始まり……。