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STAFF COLUMN

2013/07/15

リマスター日記3

今日は色味調整のお話。
ああ・・・こちらを先に書いておくべきでした。
フィルムをスキャンしてデータ化した後は色味の調整を行います。
作業行程はこちらの方が先だったのでした。

フィルムをスキャンしてデータ化したら全編を確認しながら色味を調整する行程になります。

「あれ?エイジ日焼けした?」
「なんかこの回のレイズナーの青がいつもより濃いよ!」

こんな事がないように全体の色味を調整するんです。
他にもカット内で一瞬だけ明るくなったり、暗くなったり。
これは連続したコマの中で1コマだけ明るさが違ったりすると起こります。

デジカメで連続撮影をしてみて下さい。
撮影したデータの中に、極端に色味が違う写真が撮れている事がありますよね。
あれと同じ事がセル作品にも起きます。
セル画をカメラで一枚一枚撮影するわけですから。
明暗の差が出ている原因は他にもあったりしますが概ねそんな感じです。

急に絵が明るくなったり暗くなったりでは観ていて気持ちが悪いですよね。
なのでカット内の色のバランスを調整して見やすくします。
これもコマ単位で調整するので途方も無い作業に・・・。
まあ私たちは指示だけ出してポスプロのオペレータさんに作業をしてもらうのですけど。

以上の行程を終えて次はスプライスやゴミ取などの画像を奇麗にしていく作業に進むわけです。
何でも完璧に直せればそりゃ嬉しいんですがね。
そうもいきません。
決められた条件の中で観やすいBlu-rayを作るのが腕の見せ所ですね。

無計画に書き始めてしまったのでちょっと後悔中のリマスター日記。
どこまで続くのか・・・。

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